直幹樹形のセッカヒノキ(石化檜)
(緑森人)おしゃれなアフロヘアみたい
(黄緑森人)硬い葉っぱやね!
連日の猛暑。今年は6月中旬からほぼ毎日のように最高気温が30度超え。前回号でも書いたように、朝夕の1日2回の水やり、特に夕方の水やりで鉢を含め樹全体を冷やし無事に夏を越せるようにお世話をしています。
そんな中ひときわ元気な盆栽があります。それは松柏類です。今回はその中からセッカヒノキ(石化檜)を紹介します。猛暑にもかかわらず、お盆時期にもさらに葉を伸ばしてくれましたよ。
ヒノキについて調べてみました。マツ目ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹です。
この樹の特徴は葉。細かく縮れてモコモコと固く締まっています。初めて見たときは、どこがヒノキなんだろうと思いましたが、葉をしっかり見てみると、確かにヒノキ。もちろん香りもヒノキ。

ツヤマヒノキ(津山檜)と比較。
石化とは、本来の形を保たず帯状になる奇形の一種で綴化や帯化とも言われ、主に葉や茎などで起こるそうです。第1回の獅子ソテツもそれですね。
陰樹ですが、セッカヒノキは比較的日を好むので樹全体に日が当たるようにしています。そうしないと枝が枯れたり、幹に近い枝奥の葉が落ちてしまうからです。昨年は日差し不足で、中心部分の枝が枯れてしまいました。その分隙間ができ他の枝に日が当たるようになったので、これを好機に葉が適度に混みあうようにお手入れ中です。現在は、枝の外側に葉が偏ってついている状態なので内側からも芽吹てほしいと思っています。。
真夏の日差しが強いベランダで、青々と爽やかに茂るセッカヒノキ。樹高20cm程の小さな盆栽ですが、奥行があり大木感を醸し出す盆栽にしていくのが目標。数年先を見据えながらお世話するのも盆栽の楽しみです。