今年の元旦、前号で紹介したフデガキの実を食べました。部分的に残る渋さに加え、盆栽の実を初めて食べるという新しい楽しみも味わうことができました。
それから早一ヵ月。この時期の盆栽といえば、ウメでしょう。今回は早春の訪れを知らせてくれる、ウメ盆栽を紹介します。
ウメノキについて調べました。バラ科サクラ属(またはアンズ属)の落葉高木。縁起植物として古くから親しまれているので、日本に自生していた植物と思いきや、原産は中国の四川省や河北省の山岳地帯。弥生時代の遺跡からウメノキの遺物が多数発見されているそうで、日本列島に大陸から人間が移動してきたころに日本に持ち込まれたと考えられています。
ウメノキには多くの園芸品種があり、花の色と実ができるか否かで分類されます。前者は「白梅」と「紅梅」。後者は「実梅」と「花梅」。それとは別に、系統分けもされているのですがこの説明は割愛し、我が家にある「野梅系の野梅性」の特徴や見どころをどうぞ。
まずは、木肌。野梅性なだけに、もっとも原種に近いウメノキです。ウロコのような荒々しい黒い木肌ですね。そして安定感のある根元からの力強い捻り、そこから上に伸びる枝が、奥行を生み大木感を出しています。
その迫力ある幹とは真逆の可愛らしい蕾は、膨らみだすと上品で濃い香りがするので開花前から楽しめる盆栽の一つです。
この季節、歩いているとどこからともなく梅の花の香りが漂ってくることもしばしば。どこにあるのか香りのする方へ行き、可能であれば樹形観察をしています。というのも、どうやら良い剪定が出来ておらず、花数の少ない年が続いているからです。花が終わった後もよそ様の立派なウメノキを観察し、来年の花芽がしっかり育つ剪定をしようと思っています。花が咲けばその蜜を吸いにメジロが訪れる…かもしれない、淡い期待を持てるのも盆栽の楽しみですね。