2月28日に、CONE(自然体験活動推進協議会)後援で、同協議会の安全管理者制度に沿った「リスクマネジメント講習会in福岡」を開催予定です。おかげさまでお申し込みもたくさんいただき、残席はあと数席です。ありがとうございます。

この講習会は、全国で一定の水準を保つため、使用するテキストやスライドがあらかじめ定められています。私もそれをもとに実施しますが、せっかく福岡で行うので、福岡近郊で野外活動やボランティアに関わる人同士の交流の場にもなればいいな、と思っています。

 

さて、講習会の前半では「ハザード」「リスク」「ペリル」などの用語解説があります。

三つとも危険や事故に関連する言葉ですが、中でも「ペリル」ってあんまり馴染みが無いですね。意味を知っておくと考えを整理するのに役立ちます。

 

私なりの言葉で説明すると↓

 【ハザード】事故やケガにつながる要因や状況。具体的なもの、抽象的なものがある。

   例:高い気温、急斜面、ナラ枯れした木、スズメバチ、疲れ。

 【リスク】想定される事故やケガとその可能性・度合い。心身や社会・経済的な損失を伴うもの。

   例:熱中症のリスク、転倒のリスク、落枝による打撲のリスク。

 【ペリル】事故やケガになりうる実際の出来事。事故になる分岐点。

   例:参加者の顔色が悪い、子どもを見失った、スズメバチが襲ってきた。

 

「ハザード」と「リスク」は事前に把握や想定しておきたいもので、「ペリル」は活動中、実際に発生した出来事ですね。さらに「ペリル」の例を挙げると、例えば、

「森の作業で、伐倒予定ではない木が「ミシッ」と音を立てた」などです。

ここで「気づいて声をかけ、全員が一度退避する」のか、

「まあ大丈夫だろう」と作業を続けてしまうのか。

この分かれ道によって、結果は大きく変わります。

 

私は「ペリル」を意識しておくことには、二つの良さがあると思っています。

 

一つ目は、その時その場での対応です。

そのまま放っておくと事故になりうる出来事(ペリル)に気づき、立ち止まり、声をかけ、対応する。それは事故やケガを未然に防ぐ、最後の砦でもあります。

 

二つ目は、事後の再発防止です。

事故やヒヤリハットが起きた後、「誰が悪かったか」ではなく、「どこが分岐点だったのか」「防ぐことができるポイントがあったか」という視点でふりかえることで、今後につながる再発防止策を考えやすくなります。

 

 

まあ、新しいカタカナ用語を使う or 使わないは別にして、大切なのは、

 ・事前に、危険な要素(ハザード)を把握し、考えられる事故やケガ(リスク)に対策しておくこと

 ・現場で、事故につながる出来事や予兆(ペリル)に気づき、対応すること

 ・事後に、分岐点となった出来事(ペリル)を整理して再発防止を考えること

といった流れだな、と思います。

実際、グリーンシティ福岡でも「ペリル」という用語はほとんど使ったことがありません。けれど、上記の流れはほぼやっています(…やろうとしています、笑)。

 

2月28日の講習会は、安全管理の考え方を「現場で使えるかたち」で持ち帰ってもらえたら嬉しいです。ニーズを見つつ、年に2回ほど開催していけたらいいなー。