学生インターン・ぴよのコラムがインターン期間終了に伴い、最終回となりました。

最終回は、連載に沿ってキャンパス緑についてでもよかったのですが、せっかく半年間もグリーンシティ福岡でインターンをさせていただき、大学生として「環境」や「自然」を自分のテーマとして過ごしてきたので、『卒業前に思うこと』と題して、私自身の振り返りをお届けしたいと思います。

暦の上では冬とされるが、

その日は太陽のぬくもりが胃のあたりまで届いていた気がする。

 

先日、7月から約半年間参加させていただいたインターン活動が終了した。

イベントに参加すると、関係者の方々や参加者の方々と会話することが多く、私にとってはこの交流とか会話というものがいつもなにかを考えるきっかけになった。

ある活動日に「福岡野鳥の会」のみなさんとかなたけの里公園で生きもの観察会を行ったときのこと。

ある参加者の男性から

「これなんか知っとるか」

と聞かれ、

「なんでしょう… あんまり目立たないですね、花?」

と私。

「これは吾亦紅(ワレモコウ)っていう花。「私も立派な花よ」って意味。控えめで、きれいな花だよ」

その花の名前を教えてもらって、吾亦紅がなんだかすごく気に入ってしまった。スマホで調べたり、本で調べたりして知ったような気持ちじゃなくて、誰かの口から、その人のその花に対する気持ちが添えられた言葉がとても心に残ってしまう。

人と自然がつながるとはそういうことかもしれない。

誰かの想いや思い出や気持ちとともに見たものは、やがて自分の思い出になるから。

そうした「場」や「出会い」をつくっているのもグリーンシティ福岡の大切な役割だと気づきました。自然と人の関係の循環がたくさん生まれているようでした。

子どもから大人まで、自然に目を向けるときの顔はとても表情豊かで、そういう点で自然は公平でやさしく、私たちみんなの母だとさえ思った。自然環境を難しく考えなくても、身近な、自分にとって好きな場所を大切に愛することが、なによりも地球にやさしい瞬間かもしれない。

身近な自然を考えてみる・触れてみる、ということでいうと、

私は北九州市の紫川がいちばんに頭に浮かんでくる。

北九州では水環境館という川の博物館で4年間ほどスタッフをしておりました。

そこでの4年間もとてもおもしろいもので、川というなんとも不思議な対象に夢中になった日々でした。

どうして水の流れを見ると慰められる気持ちになるのか、

どうして川のなかに身体が触れると心まで洗われる感覚になるのか、

これらは非科学的なものなんだろうなあ、と思ってまた不思議に感じる。

わたしにとって、いつでも安らぎの気持ちに帰れる場所は紫川や、近所のなんてことない山の散歩道だったり、大学キャンパスの緑も癒しを与えてくれる存在だった。

だから、自然を大切にするということは、いつの間にか芽生えてる

「なんか好きだな」

という実は簡単なことだったのだと思います。

そう思って、去年は紫川の文化や歴史の認知を広めたく、規模は小さいながら発表をしたりして、そのたびに、もっと紫川が市民にとって「なんか好きだな」と愛される場所になってほしいと思い続けました。いつになるかはわかりませんが、北九州にはまた帰ってきて、紫川からはじまるまちおこしを担いたいです!

卒業後はいちど福岡を離れて岡山県に行きます。大学生の5年間と川に夢中になった4年間とグリーンシティ福岡での半年間は、これからも環境教育の現場ではたらくという決断に大きく影響を与えてくれました。

与えてもらったことを、次は与えられる人になります。

自分という確固たるものがあるという自覚をもっているのも、

良い環境に居させてもらえていたからだと思います。

インターンが終わった日は冬とは思えないような暖かい日でした。

晴れていたというのもありますが、これまでお会いしたみなさまのあたたかさを思い出して、身体の内側から、ほーっとなったのだろうなあ、と。

良い思い出と、忘れられない気づきをいただきありがとうございました。

11月、グリーンシティ福岡のみなさんと