(森人白)この向きだと花が見えんね~。
(森人緑)そうやね。花数が増えるとよかね~。
2月中旬に始まった植え替え作業も、4月に入りいよいよ佳境を迎えました。
盆栽にとって植え替えは大きなストレスを伴うもの。作業後2週間は、葉の様子や土の乾き具合を注意深く見守る、緊張の日々が続きます。
そんな中でベランダに出ると、我が家では数少ない「花もの盆栽」が、美しい姿を見せてくれていました。ダルマフジです。
フジはマメ科フジ属のつる性落葉樹で、大きく「ノダフジ系」と「ヤマフジ系」に分けられます。
「つるの巻く方向で見分ける」と言われますが、見る位置によって右か左か混乱してしまいますよね。
このダルマフジはヤマフジの仲間で、花房が10〜20cmと短めなのが特徴です。八重咲きの花がぎゅっと詰まった姿が可愛らしく、その形が達磨(だるま)に似ていることから名がついたといわれる、縁起の良い一鉢です。
4/1から2にかけての変化に驚き!
特筆すべきは、その香り。近くでは濃厚で優雅な香りが漂いますが、風に乗って届く頃には、心を解きほぐしてくれるような優しい芳香に変わります。
「ぶら下がる花」という印象しかなかったフジが、これほど豊かな香りを放つとは……!その意外な魅力に、すっかり心を奪われてしまいました。
いつか花数が増え、この香りに包まれながら盆栽の手入れをするのが、今の私の楽しみです。