救急セットの中身については、このコラム第6回「使える救急セットにする」2016年4月で書きました。

 

今回は救急セットの中の「テープ類」に注目。

救急セットに入れておきたいテープ類を3種類挙げました。

 

○サージカルテープ

 ガーゼなどを固定するために使います。私たちの活動で考えられるのは、大きめの擦り傷をした時など。傷口をよく洗った後、絆創膏では小さすぎるので、ガーゼをあてサージカルテープで固定。その上から包帯を巻いて患部を保護する、といった場面です。素材や粘着力でいろんな製品がありますが、使うときにパッと手で切りやすいのがよいと思います。

 

○キネシオテープ(伸縮テープ)

 ひっぱると伸びるテープ。筋肉や関節のサポートをするために使います。軽い痛みや違和感への対応に向いているので、私たちの活動で考えられるのは、ガイドウォークやトレッキングの途中で膝が痛くなってきた時など。痛みや違和感を感じる関節を囲って守るように、少し引っ張りながら貼ることで、負担を軽減します。カラフルな製品があるので、私たちはブルーのキネシオテープを手頃な長さに切って救急セットに入れています。

 

○テーピングテープ(非伸縮テープ)

伸びない、しっかりとしたテープ。私たちの活動で考えられるのは、足首などを捻って、より強い痛みを感じる時。しっかり固定するために使います。捻挫や靭帯損傷、骨折が疑われる場合は「RICE処置(Rest安静・Ice冷却・Compression圧迫・Elevation挙上)」を行いながら、そのうちの「圧迫」としてテーピングテープを使うこともあると思います。一巻、セットに入れています。

 

いろんな種類のテープがあるので、用途にあわせた使い方を身につけておきたいところ。どの製品もおおむね2〜3年が使用期限となっているので、期限の過ぎたテープを更新する時に、練習で自分に使ってみたり、スタッフ同士でシミュレーション(受傷者役&対応者役)してみるのがオススメ。貼り方の動画などもたくさんあるので参考にしていきたいですね。