第二回 ナメクジ 2018年6月

雨の日の送り迎えは大人にとっては少々気が重くなるもの。息子はというと、いつもより
嬉しそう。子供は雨や水が大好きですね。
最近では「ナメクジを数えながら行こう!」と張り切る息子です。

ナメクジを探しながら歩いて分かることは、雨だからといって、ナメクジがどこにでも出て
くる訳ではないこと。だいたいナメクジポイントは決まっています。
道やコンクリート塀に張り付いているのですが、すぐ近くに草原や植え込みがあること。
乾燥に弱い彼らにとっては、陽が出たときに逃げ込める場所があることが大事と推測されます。

 

多いときには、幼稚園のバスが来るところまで、30以上数えることもあります。

ナメクジについて調べると、発見が二つありました。
一つ目、ナメクジはカタツムリの進化形であること!巻貝の進化の過程で殻を無くしたの
がナメクジだそうです(野島智司 
2015 カタツムリの謎 誠文堂新光社)。
逆だと思っていました。
二つ目、いつもカウントしているナメクジがヨーロッパ原産の移入種であったこと!
チャコウラナメクジという名前で、戦後に物資輸送にまぎれて入ってきたという説が有力
だそうです。

ナメクシ?201806.jpg

見つけたチャコウラナメクジ(3㎝ほどでした)

いつの間にか「ここにもいたよ!」と夢中になる私ですが、何より嬉しいのは息子が
ナメクジのことを気持ち悪がらないこと。小さなナメクジにも気を払い、その命を大事に
して踏まないように歩く姿を、誇らしく思いました。