太陽が燦燦と降り注ぐ明るい斜面に、夏でも元気に繁っているコシダ。

シダ植物ってじめっとした日陰が好きなモノだと思っていたら、コシダは明るく乾燥した場所を好むのだとか。
確かに茎も葉も硬くて丈夫で、直射日光を浴びるような厳しい環境にも強そうですね。

その姿は、硬い茎から2〜3の分岐を繰り返しながら伸びつつ、細く切れ込んだ羽片が両サイドに広がっていて独特。
きっと乾いたらヨシズのように涼しげでワイルドになりそう…?

 

そんなコシダと、ホシダ、カニクサといったシダ植物の、涼やかなグリーンリースを作ることにしました。

最近、大きな作品を作りたい気分が続いていて、今回ものびのびと作ることにしました。

まずは長めのホシダを目一杯下にあしらってアウトラインを作ったら、コシダや小ぶりのホシダを重ねて立体感を出していきます。
フォーカルポイントには大きめの松ぼっくりを。

ヨウシュヤマゴボウやホソムギらしき草を忍ばせ、最後にカニクサをラフにあしらって完成です。

福岡はようやく梅雨が明けました。
既に猛暑が続いているので、目からも涼を取り入れたいですね。

 

※草花を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

茎や葉っぱはガサガサトゲトゲしていて雑草感丸出しなのに、小さな白い花は素朴で可憐。
真夏でも真冬でも咲いていて、かなりタフ。
群生して風に揺れる姿は、爽やかでなかなか圧巻。

そんなヒメジョオンを、今年は例年よりもあちらこちらで見かけるような気がします。
草刈りされずに、爽やかな光景を見せてくれてありがとう!
素朴な立ち姿にいつも元気をもらっています。

知人のお子さんが、この花のことを「あっかんべーの花」と呼んでいるそうです。
お花を萼の方から持って二つに折り潰すと、黄色い筒状花がベロンと出てくるからだそう。
私もやってみましたが…

筒状花は出てきませんでした。潰し足りなかったのかな?
だけど、白い舌状花の様子は、なんだか「あっかんべー」ってしているようにも見えますよ。
子ども時代に、身近な草花で遊べる環境があるってステキですね。

 

今回はヒメジョオンを主役にして、丸く束ねたリースを作成。
ポイントに、ノアザミの”綿毛が飛んだ後の萼”をあしらって、ネズミムギで流れをつけました。

束ねながら脳裏をチラつくのは「らんまん」の万太郎さん。
オープニングの最後に、ヒメジョオンっぽいお花を握って笑いかけている、あのシーン。
真摯に前に進んでいく万太郎さんに毎朝元気をもらっているので、いい気分で作ることができました。

 

※草花を採取する際は、市有地や保護地域でないかご確認ください。

8ヶ月ぶりにコラム復活です!パチパチパチ。
 
季節は暑い夏になろうとしていますね。
実は、草花リースづくりでは初夏〜夏が一番苦戦しています。リースに良さそうな材が少ないからです。
そんなタイミングでの復活〜!
 
とはいえ、いつでも復活できるように(!?)コラムお休みの間もリースを作り続けていました。
個人アカウントのインスタグラムにアップしていますので、よかったらご覧ください。
 
今回は5月に作ったリースをご紹介します。
 
ゴールデンウィークあたりから目にするようになったチガヤ。
白い穂先が風でゆらゆらと揺れる様に、気持ちもゆったり。
 
さんぽ道には、くすんだピンクのエリアがあちこちに。スイバもたくさん茎を伸ばしていました。
 
スイバは、ピンク色の小さな花と、種を包んでいるうちわのようなピラピラにピンクの縁取りがついているので、全体的にピンクがかった穂先に見えるのですね。
これはかわいいドライフラワーになりそう…!
 
色合い的にもチガヤとスイバのくすみカラーの組み合わせは良さそうです。
 
チガヤとスイバをメインに、マメグンバイナズナやオオツメクサの実、クスノキの蕾など、ちっちゃいものたちを散りばめてハーフリースを作ります。
 
 
最後はタツナミソウやコバンソウできゅっと締めて。
くすみピンクのナチュラルなリースの完成です。
 
リボンをかけるとバランスが良くなりましたよ♪
 
 

※草花を採取する際は、私有地や保護地域でないかご確認ください。

満開だったクズの花も、先日の台風ですっかり散ってしまいました。
クズは我がもの顔で樹木に覆いかぶさっているので、この時期「ピンクの花が咲いてるあの木はなんだろう?」と一瞬騙されそうになります。

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厄介モノとして扱われがちなクズですが、花はとてもきれいですし、近くを通るとふわっと甘い、濃厚な香りが漂ってきます。

 

実は1年前、クズの花を使ってリースを作ろうとしていたのですが、あまりきれいに乾燥させられなかったので使わずにいました。

 

そこで今回はリベンジです。
なるべく咲きたての若い花を採取することにしました。
乾燥させると濃いむらさき色になり、花が落ちてしまうこともなく大成功。

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もう一つのメインはクズの花色とは対照的な、白いジュズダマを使うことにしました。若い実を乾燥させると白くなるんですよね。

私はイネ科植物に花粉アレルギーがあるので、採取後すぐに花を取り除いて乾燥させました。

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今回はジュズダマの、ちょっとごっつい葉も使いますよ。
まずは、葉をリース台に付けて流れを作っていきます。
その後、白いジュズダマ、それからクズの花をあしらっていきます。
クズは先端をカットして花の部分だけを使うことにしました。咲きたてとはいえ、花がぽろぽろと取れやすいので慎重に扱います。

 

サルスベリの明るいピンクの花やヨウシュヤマゴボウを足してポイントに、カヤツリグサで動きをつけていきます。

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最後に、チガヤの葉をリボンのように垂らして完成です。

 

草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

お盆が過ぎて、朝晩はすこーしだけ涼しさを感じるようになりました。
とはいえ、昼間はまだまだ…。

そんな夏真っ盛りな8月のリースは、カニクサのツルで涼しげに作ろうと思いました。

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この暑さなので、材の採取はいつもの朝さんぽで。
普段より少し足を伸ばして、草木が繁ったしっとりとした斜面まで行って採取しました。

早朝にもかかわらず、歩いていると汗だくです…。

 

採ったカニクサは、数時間乾かすといい感じになってきました。
そうなると早く作りたい…!
結局待てなくて、半乾きで作り始めてしまいました。

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ツルの長いカニクサをクルッと丸めた後は、それに絡めるように、別のカニクサをクルクル足していきます。
どこを上にするかを決めたら、ツルを下向きに流して動きを出してみたり…。
円の厚みが同じぐらいになるように調整しつつ、別の材を入れるために少し薄くするところがあったり…。

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後日、アキノエノコログサ、マメグンバイナズナ、ブタナを入れて完成!
半分フレッシュだったカニクサも、すっかり乾いてしまいました。
ちょっと晩夏っぽい?

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朝日に照らされたアキノエノコログサ、とってもきれいでしたよ。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

グリーンシティの事務所が入居しているマンションの入り口に、ホルトノキが鎮座しているのをご存知でしょうか?
最初に見たのが10年ぐらい前。改めて見ると、ずいぶん大きくなったように感じます。

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今回は、繁りすぎた葉っぱを少しいただいてリースを作ってみることにしました。
つぼみも使わせてもらおう。

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ホルトノキは乾かしてみると思ったより深い緑色になり、リースにすると重たい印象になりそうです。何かもう少し軽い雰囲気が出せるモノはないかな…。

 

…と、ありました!
今月末から森のワークショップで使用するシロダモの葉っぱ!
これにクスノキの葉も追加して葉っぱのリースを作ります。

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ハーフリースの場合、私は先端から材を付けていくことが多いのですが、今回は中央からスタート。左右が同じぐらいのボリュームになるように、そして、葉っぱの種類や動きが単調にならないように、時々目を離して全体をチェックしながら1枚1枚材を付けていきます。

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敢えてシロダモの裏面の白葉を見せたり、ホルトノキっぽく赤い古葉をポイントにしてみたり。先端は左側を伸ばして、少しアシンメトリーにしてみました。

 

中央にカヤツリグサの仲間をあしらい、ホルトノキのつぼみを入れて動きを付けたら完成。

昨年秋に作った「わたしの葉っぱちゃんリース」とはまた違った、大人っぽいリースになりました

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

あちこちでヒメジョオンが咲いてますね。
風に揺られる姿は、昔から見慣れた雑草のある風景のように感じます。

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6月といえばジューンブライド。

だからという訳ではないけれど、ヒメジョオンの白花にふわふわのチガヤを合わせて、素朴なホワイトリースを作ろうと思いました。

 

ヒメジョオンを乾かしてみると、元々細い舌状花はなんとも頼りなく…。
中央の筒状花の方がが目立ってる感は否めないけれども、なんとか白花。というか、素朴感が増してます。

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よく見てみると少しブルーがかったヒメジョオンが紛れているの、わかりますか?
乾かすと青くなるのは不思議です。 

春に1株だけ見つけたハルジオンも紛れています。かわいいピンク色のやつです。

 

もう一つのホワイト要素はシロツメクサ。

 

淡い色ばかりだと締まりがなかったので、アラカシの葉やイネ科の草などのグリーンを足し、そして流れを付けました。

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 …結局、最初にイメージしていたホワイトリースにはならなかったけど、野っ原で挙げる結婚式だったら、こんなリースが似合うのかもですね。

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先日山歩きをしていたら、風で落ちたらしい鳥の巣を見つけました。
鳥好きスタッフのあっちゃんによると、「メジロの巣かな?」とのこと。
リースづくりにも通ずる技が見られて、こんな美しい巣を、本能で作れる鳥ってすごいなと感心しました。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

先月近くに住む方に、草花がたくさん見られる素敵な散歩道を教えてもらって、それ以来よくそのコースを歩いています。

ある日の散歩で見つけたのがこちら。

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この辺りでは年明けごろから小さくて美しい花を咲かせるヒメウズの、“種が飛んだ後の殻“です。

 

こんな道路の隙間から何の花が咲いているんだろう?と、思わず屈んでじっくり見てしまいました。
優しいベージュ色とろう細工のような質感が、アンティークっぽくてめちゃくちゃ私好み!

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ヒメウズのお花の美しさにはいつも見惚れてしまうのですが、殻までかわいいとは…。
この優しい雰囲気を活かしたくて、同じく優しげなヒメコバンソウと合わせてみることにしました。

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ヒメコバンソウとヒメウズの小さな束たくさん作って、リース台に固定していきます。
少しだけスズメノヤリを入れて、引き締めて。

 

ブラックベリーの蔓を丸めたリース台を使ったため、できあがったものの少しいびつな形をしていました。
最後にふんわり丸くなるように形を整えてリース完成。

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作業後に散らばった小さな種を、庭の隅にそっと蒔きました。
来年、芽が出るといいな。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

先月に引き続き、春の草花を使ったリースを作ろうと、せっせと材を集めていました。

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その一つがスズメノカタビラ。
畑のあぜ道や道端、わが家の庭でもお目にかかれるイネ科の草です。

 

こちらをベースにしたリースを作っていたら、くしゃみ鼻水が止まらない
やむなく制作を諦めたのでした。

イネ科植物によるアレルギー反応、調べてみると小麦食品を摂って激しい運動をすると喘息の症状が出ることもあるのだとか。みなさんもイネ科の植物にはご注意くださいね。 

 

 

気持ちを新たに、春のお花メインのリースを作ります。

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使う花は、子どもの頃花冠にして遊んでいたレンゲソウ。
他に、オドリコソウ、ホトケノザなどのピンクの花と、ピカピカ黄色がかわいいウマノアシガタです。

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小さな束をたくさん作って、リース台に固定していきつつ、ウマノアシガタをポイント的にあしらっていきます。

最後にウラジロチチコグサの葉で動きをつけて完成です。

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乾くと赤むらさき色に変わったピンクの花たちと、乾いても可憐な花の形を残してくれたウマノアシガタで、思ったよりもクラシカルな雰囲気になりましたよ。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ずいぶん暖かくなりました。
3月のはじめ、風に揺られる菜の花が目につき始めると本格的な春の訪れを実感します。

そして今年の私は、この時、ウズウズした気持ちが湧いていました。

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冬の間はどうしても落ち着いた色味のリースしか作れなかったので、菜の花の黄色は色に飢えていた私をとことん刺激していたのです。
菜の花のリースを作りながらもっと春を感じたい

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暖かい(というか暑い?)日が数日続くと、カラスノエンドウやその仲間たちも茎を伸ばしてきました。先端のくるっとした巻きヒゲがかわいくて、動きを出してくれそうです。

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乾かすうちに濃い黄色に変わった菜の花、カラスノエンドウたち、ナズナを束ねて三日月リースにしました。間にスズメノカタビラやヤツデの実を忍ばせてます。

 

限られた材で、厚みをつけたりしゅっとさせたり、三日月の形を作っていくのに少し苦戦したのはここだけの話です。

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おまけで付けてみたノゲシの綿毛もかわいいですね。
菜の花からほわっと漂う切り干し大根のような匂いや、明るい黄色にも満たされました。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ある日の山歩き。リースの材を探すため、(主に地面を)キョロキョロしながら歩いていました。

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そして見つけたカラスザンショウ。
とても地味だけど、小粒の実を包んでいた皮が小花のようで、その大人かわいさにひとめぼれしました。
落ち葉や枯れ枝と同系色で紛れていたのに、よく見つけた、私!

同じ日、既にに拾っていたアラカシの葉っぱは、シルバーがかった明るい緑が地味なカラスザンショウを引き立ててくれそうだし、春を待つこの時期のイメージにも合いそうです。

 

次に作るリースをイメージしながら、足取り軽く家路についたのでした。

 

後日、いよいよリース作りです。

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細いくねくねとしたツルをいくつか重ねて、リース台にしました。

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そこに、アラカシやクスノキの葉でベースを作り、カラスザンショウをあしらっていきます。カラスザンショウからは、ほのかにスパイシーな香りがしましたよ。

 

間には、主張しすぎない白花のオランダミミナグサを入れて明るさをプラス。
そして足元には、バラの花が開いたような松ぼっくりのシダーローズを添えました。
最後に、小枝や、細っそりとしたアラカシの葉で動きをつけて完成です。

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ポカポカ陽気の春が待ち遠しいですね。

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

12月のかなたけの里公園での生きもの調査のとき、いつも私に草花のことを教えてくれるIさんからサルトリイバラの実をたくさんいただきました。

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ちょうどクリスマスシーズン。
「里のナチュラルリースづくり」のイベントを週末に控えていた私にとっては、願ってもないプレゼントです。イベントが無事に終わると、私もサルトリイバラを使ったリースが作りたくなりました。どんなデザインにしようかな…。
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年が明けて、いつものように山歩きを楽しんでいたら、枯れ草やツルが絡んだ藪の中に赤い実が見え隠れしているのを見つけました。
 
サルトリイバラの実でした。
 
自然の中にあるサルトリイバラの姿をまじまじと見たことはなかったけれど、意外と長くツルを伸ばしているのですね。
 
今回は、サルトリイバラのある風景をリースで再現してみることにしました。
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ベースは、今回もノブドウのツルを使用。
ノブドウのツルは、ベースにちょうどよい太さです。それに、巻きヒゲの具合がなんともよくて使いやすい材だなぁと思います。
そこに、ヘクソカズラなどの細めのツルを少しずつ絡めていきつつ、サルトリイバラの実を配置し、藪の中から見え隠れする様子を表していきます。
 
同じように松ぼっくりやノグルミ、ヘクソカズラ、ハゼの実なども忍ばせてみました。
足元には春の草花を少しだけ。
枯れ草や小枝も絡ませて、藪の中のサルトリイバラリースの完成です。
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色々なものを忍ばせすぎて、ちょっとにぎやかな藪になりました。
何が隠れているかわかりますか?
 
※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

年末の大掃除は進んでいますか?
わが家は先日、窓拭きをやりました。
もう少し暖かい時期にやっておけば寒い思いをしなくていいのに・・・と、毎回思います。

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ついでにリース作りのために材をストックしている棚も整理していると、いつかの山歩きで拾ったツルが出てきました。とても個性的な形をしているのでリースに使うとおもしろいだろうなと思いつつ、使えていなかったものでした。
ふと横を見ると、ちょっと大きすぎる、これまた個性的な松ぼっくりが・・・。

この二つをながめていると、モクモクと創作意欲が湧いてきました。

 

ということで、今回は片付けがてらストックしていた材を使ってリースを作ることにしました。

 

そうはいってもバランスが難しい大きな松ぼっくり。何か、この松ぼっくりとうまくバランスの取れる材は・・・と考えを巡らせていると、ヨウシュヤマゴボウの実が残っていることを思い出しました。すっかり乾いてカラカラです。

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きゃしゃなツルですが、くにゃっとした特徴的なラインを活かしたいので、右向きに松ぼっくりを固定しました。そして、その流れに沿うようにヨウシュヤマゴボウの実を2本あしらいます。ツルのラインを隠さない程度にヒノキやクヌギの葉をあしらって完成です。

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多くの材を使わず、空間を意識したリースです。
家の中も片付けて、すっきりと新年を迎えたいですね!

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

紅葉が見ごろを迎えていますね。

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保育園や幼稚園の子ども達に大人気のアクティビティ「わたしの葉っぱちゃん」。園庭で、子ども達がお気に入りの葉っぱを1枚拾い、お顔を描いて遊びます。

「ねぇ、みてみて!」と誇らしげに葉っぱを見せてくれる姿がとてもかわいらしくて、私はこのアクティビティが大好きです。

 

そんな子ども達の姿を見ていると、落ち葉でリースを作ってみたくなりました。

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家の近くにはサクラやナンキンハゼの並木道があって、紅く色づいた葉っぱがたくさん落ちていました。枝から離れて間もない、新鮮そうな落ち葉を集めます。

 

公園では、紅いクスノキの落ち葉と黄色いケヤキの落ち葉を集めましたが、数日乾かすうちに、ケヤキは茶色に変わってしまいました。

 

集めた落ち葉は、一枚一枚グルーガンでリース台に留めていきます。重ならないように、向きや種類を変えてていねいに。

 

作業をしていると、半乾きのサクラの葉から桜餅のおいしそうな匂いがしてきました。クスノキの葉もいい匂い

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たくさん集めたと思っていた落ち葉がなくなる頃、「わたしの葉っぱちゃんリース」は完成しました。暖かみのある紅いリースですね。

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いつかの台風の後に拾っていたヒノキの葉と、ナンキンハゼの白い実を足して、クリスマス風にアレンジしてみました。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ついこの間まで半袖でも平気な陽気だったのに、急に冷えてきて一気に冬が近づいてきたようです。

 

今月はツタを使ったリースを作ろうと決めていたので、ヘクソカズラに実が付くのを今か今かと心待ちにしていました。

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イメージするのは、ふわふわもしゃもしゃした鳥の巣のようなリース。

 

最初に、しっかりとしたノブドウのツタを程よい大きさに丸めてベースにしました。
そこにヘクソカズラなどの細いツタを絡めていきます。
この季節ならではのカラスウリやススキの穂を入れて、一気に完成!

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・・・あれ?
なんかイメージと違う・・・?

 

まだ実の若いヘクソカズラには、青々とした葉がたくさん付いていました。
葉が多すぎてススキや他の材が活きていません。
何より、「ふわふわ」も「もしゃもしゃ」もしてない!

 

ということで、さっそくリメイクです。

まずは葉を思いきって取り除きます。
ススキや細いツタをさらに足して、ふわふわともしゃもしゃをプラス。
最後にヘクソカズラの実を足して、今度こそ完成です。

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色味が全然違いますね。

 

ヘクソカズラのつやつやした実が、ススキの穂の効果でキラキラしているようにも見えるのは私だけでしょうか。

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鳥さん、居心地はどうですか。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

散歩途中に目についたヨモギ。
若葉の時期の柔らかい葉が美味しそうで、幼い頃はままごとの定番材料にしてました。

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夏の間に伸びた茎には、よく見るとプツプツとたくさんのつぼみがついていました。
葉裏と茎に白い産毛をつけたヨモギは、花穂もシルバーで少し大人っぽいかわいさがあります。

 

今まで素通りしていて、こんなかわいらしい姿には全然気がつきませんでした。
今回のリースの材料はコレに決定です。即決!

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まずは穂先を束ねてベースを作ります。
これだけでも素敵だけど、春の草むらのようですね。

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ここに、ジュズダマとクサギを合わせてみました。
この2種は、かなたけの里公園で草刈りされていたものをいただいてきました。

 

若いジュズダマは乾くと白い玉に。
クサギのガクのボルドーも相まって、よりシックな雰囲気になりました。

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カヤツリグサとノブドウを足すと、ぐっと秋らしさが出てきました。
ノブドウを少し高めに配置し、蔓を活かして動きを出しています。

 

飾っていると、ヨモギの優しい香りが漂ってくるんですよ。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ツクツクボウシの鳴き声をよく耳にするようになりましたね。

二十四節気では処暑の候。暑さがひと段落して、朝晩に涼しい風が吹き始める時期です。
この夏は猛暑日続きかと思いきや、後半は大雨が続きました。そんな夏もあと少し。
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さて、近くの土手に毎年現れるヨウシュヤマゴボウ。
 
ショッキングピンクの茎にブドウのような黒い実、その実を右に左に自由に垂らす姿はとても個性的ですよね。実をよく見ると、ぷりぷりとしていて手に乗せると意外と重たい。小さな実に果汁をたっぷり含んでいることがわかります。 
 
今回は、この黒い実をドライにしてリースを作ることにしました。
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まず、どんな雰囲気にするか…。
 
いつも使う茶色いリース台では黒い実が引き立たず、重たい雰囲気になりそうです。そこで、チガヤの細葉を丸めてリース台にすることに。
 
次はどんな材を入れていくか、です。
 
この時期、散歩道で見かけるイネ科の草たちはマストだけど、それだけではボリュームが足りません。 黒い実の割合が大きくなって、いくらチガヤを土台にしてても重たくなりそうです。
 
そこで、先日の大雨の後に神社に行ってみるとクスノキの葉がたくさん落ちていたので、それを使わせてもらうことにしました。 ご神木だからでしょうか、私がこれまでに見たクスノキの中で一番大きな葉っぱです。
 
アクセントにはオオアレチノギクとカヤツリグサを選びました。
ドライにすると綿毛がかわいい小さなお花と、まるで線香花火のような姿がリースに軽さを出します。
カヤツリグサの苞葉もいい動きを出していますね。
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ヨウシュヤマゴボウの黒い実とカヤツリグサの線香花火で、夏の終わりの少し落ち着き感のあるリースが完成しました。
 
※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

夏になると道路脇で目に留まるアレチハナガサ。
数年前からこの地味な植物が気になっていました。

草むらでヨモギやイネ科の草に混じってまとまって生えていることも多く、その一帯だけがぼんやり薄紫色になっています。

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薄紫色の部分をよく見ると小さな花が。
かわいい!

アスファルトの隙間からでも生えてくるしたたかさを考えると、「アレチハナガサ」というネーミングにも納得です。


今回は、夏の草むらの定番エノコログサと、アレチハナガサを使ってリースを作ってみました。

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アレチハナガサをドライにすると、残念ながら小さな花は消失してしまいました。
だけど、花軸だけでもかわいいのでそのまま使うことに。

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他にアレチノギクやイネ科の草などの細長い材を入れて、エノコログサに動きを出してみてました。 

エノコログサの上に向かって伸びている毛が意外と剛毛で、隙間に材を足すときに実は少し苦戦したのですが・・・・・・。
バッタが飛び出してきそうな、夏の草むらリースです。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

麦畑が黄金色に染まる5月下旬から6月初旬の初夏のころを「麦秋」といいますが、観察会や生きもの調査でお世話になっている「かなたけの里公園」から、収穫直前の小麦を分けていただきました。

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こんがりといい色。よく実っていますね。
穂全体からしゅっしゅっと出ている芒が意外と固くて鋭いです。
おまけに熟しているからか、触りすぎると麦の粒がぽろっと取れてしまうので慎重に扱います。

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一緒に合わせる草花は、オオバコやイネ科の草たち。
根締めには、先月も登場したノアザミを。
初夏の風が抜ける麦畑のあぜ道をイメージして、敢えて草たちの高さを出して動きをつけてみました。

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楽しい気分で作っていたら、調子に乗って緑の草たちを使いすぎました・・・。

次は何で作ろうかな。
地べたを観察しながらの散歩は続きます。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

先日、知人に草花のことを話す機会がありました。
いつから草花が好きだったの?」と問われて記憶をたどっていくと、
懐かしいエピソードを思い出しました。

 

小学校の帰り道、ノアザミのピンクの花をそっとむしって白い「筆」にして、
友達とどっちが立派な「筆」ができたかを見せ合いっこしていました。

 

もう一つ、ホタルの時期になると、ヒメコバンソウと捕まえたホタルを
一緒にカゴに入れて眺めていました。
なぜか私の中で、「ホタル」と「ヒメコバンソウ」の組み合わせがしっくりしていたのです。

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そんなエピソードを持つ二つの草花と、道路脇や土手でよく見かけるチガヤを使って、
少しリッチな気分が味わえるふんわりリースができました。

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チガヤの中から、ノアザミとヒメコバンソウが見え隠れしています。

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針金ハンガーを丸めた土台に、花材をワイヤーで留めていきます。
ノアザミとヒメコバンソウがチガヤのフワフワに埋もれてしまわないように、
長さに気をつけて。

 

お家に使ってない針金ハンガーがあったら、ぜひ活用してみてくださいね。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。