ある日の山歩き。リースの材を探すため、(主に地面を)キョロキョロしながら歩いていました。

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そして見つけたカラスザンショウ。
とても地味だけど、小粒の実を包んでいた皮が小花のようで、その大人かわいさにひとめぼれしました。
落ち葉や枯れ枝と同系色で紛れていたのに、よく見つけた、私!

同じ日、既にに拾っていたアラカシの葉っぱは、シルバーがかった明るい緑が地味なカラスザンショウを引き立ててくれそうだし、春を待つこの時期のイメージにも合いそうです。

 

次に作るリースをイメージしながら、足取り軽く家路についたのでした。

 

後日、いよいよリース作りです。

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細いくねくねとしたツルをいくつか重ねて、リース台にしました。

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そこに、アラカシやクスノキの葉でベースを作り、カラスザンショウをあしらっていきます。カラスザンショウからは、ほのかにスパイシーな香りがしましたよ。

 

間には、主張しすぎない白花のオランダミミナグサを入れて明るさをプラス。
そして足元には、バラの花が開いたような松ぼっくりのシダーローズを添えました。
最後に、小枝や、細っそりとしたアラカシの葉で動きをつけて完成です。

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ポカポカ陽気の春が待ち遠しいですね。

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

12月のかなたけの里公園での生きもの調査のとき、いつも私に草花のことを教えてくれるIさんからサルトリイバラの実をたくさんいただきました。

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ちょうどクリスマスシーズン。
「里のナチュラルリースづくり」のイベントを週末に控えていた私にとっては、願ってもないプレゼントです。イベントが無事に終わると、私もサルトリイバラを使ったリースが作りたくなりました。どんなデザインにしようかな…。
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年が明けて、いつものように山歩きを楽しんでいたら、枯れ草やツルが絡んだ藪の中に赤い実が見え隠れしているのを見つけました。
 
サルトリイバラの実でした。
 
自然の中にあるサルトリイバラの姿をまじまじと見たことはなかったけれど、意外と長くツルを伸ばしているのですね。
 
今回は、サルトリイバラのある風景をリースで再現してみることにしました。
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ベースは、今回もノブドウのツルを使用。
ノブドウのツルは、ベースにちょうどよい太さです。それに、巻きヒゲの具合がなんともよくて使いやすい材だなぁと思います。
そこに、ヘクソカズラなどの細めのツルを少しずつ絡めていきつつ、サルトリイバラの実を配置し、藪の中から見え隠れする様子を表していきます。
 
同じように松ぼっくりやノグルミ、ヘクソカズラ、ハゼの実なども忍ばせてみました。
足元には春の草花を少しだけ。
枯れ草や小枝も絡ませて、藪の中のサルトリイバラリースの完成です。
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色々なものを忍ばせすぎて、ちょっとにぎやかな藪になりました。
何が隠れているかわかりますか?
 
※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

年末の大掃除は進んでいますか?
わが家は先日、窓拭きをやりました。
もう少し暖かい時期にやっておけば寒い思いをしなくていいのに・・・と、毎回思います。

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ついでにリース作りのために材をストックしている棚も整理していると、いつかの山歩きで拾ったツルが出てきました。とても個性的な形をしているのでリースに使うとおもしろいだろうなと思いつつ、使えていなかったものでした。
ふと横を見ると、ちょっと大きすぎる、これまた個性的な松ぼっくりが・・・。

この二つをながめていると、モクモクと創作意欲が湧いてきました。

 

ということで、今回は片付けがてらストックしていた材を使ってリースを作ることにしました。

 

そうはいってもバランスが難しい大きな松ぼっくり。何か、この松ぼっくりとうまくバランスの取れる材は・・・と考えを巡らせていると、ヨウシュヤマゴボウの実が残っていることを思い出しました。すっかり乾いてカラカラです。

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きゃしゃなツルですが、くにゃっとした特徴的なラインを活かしたいので、右向きに松ぼっくりを固定しました。そして、その流れに沿うようにヨウシュヤマゴボウの実を2本あしらいます。ツルのラインを隠さない程度にヒノキやクヌギの葉をあしらって完成です。

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多くの材を使わず、空間を意識したリースです。
家の中も片付けて、すっきりと新年を迎えたいですね!

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

紅葉が見ごろを迎えていますね。

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保育園や幼稚園の子ども達に大人気のアクティビティ「わたしの葉っぱちゃん」。園庭で、子ども達がお気に入りの葉っぱを1枚拾い、お顔を描いて遊びます。

「ねぇ、みてみて!」と誇らしげに葉っぱを見せてくれる姿がとてもかわいらしくて、私はこのアクティビティが大好きです。

 

そんな子ども達の姿を見ていると、落ち葉でリースを作ってみたくなりました。

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家の近くにはサクラやナンキンハゼの並木道があって、紅く色づいた葉っぱがたくさん落ちていました。枝から離れて間もない、新鮮そうな落ち葉を集めます。

 

公園では、紅いクスノキの落ち葉と黄色いケヤキの落ち葉を集めましたが、数日乾かすうちに、ケヤキは茶色に変わってしまいました。

 

集めた落ち葉は、一枚一枚グルーガンでリース台に留めていきます。重ならないように、向きや種類を変えてていねいに。

 

作業をしていると、半乾きのサクラの葉から桜餅のおいしそうな匂いがしてきました。クスノキの葉もいい匂い

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たくさん集めたと思っていた落ち葉がなくなる頃、「わたしの葉っぱちゃんリース」は完成しました。暖かみのある紅いリースですね。

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いつかの台風の後に拾っていたヒノキの葉と、ナンキンハゼの白い実を足して、クリスマス風にアレンジしてみました。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ついこの間まで半袖でも平気な陽気だったのに、急に冷えてきて一気に冬が近づいてきたようです。

 

今月はツタを使ったリースを作ろうと決めていたので、ヘクソカズラに実が付くのを今か今かと心待ちにしていました。

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イメージするのは、ふわふわもしゃもしゃした鳥の巣のようなリース。

 

最初に、しっかりとしたノブドウのツタを程よい大きさに丸めてベースにしました。
そこにヘクソカズラなどの細いツタを絡めていきます。
この季節ならではのカラスウリやススキの穂を入れて、一気に完成!

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・・・あれ?
なんかイメージと違う・・・?

 

まだ実の若いヘクソカズラには、青々とした葉がたくさん付いていました。
葉が多すぎてススキや他の材が活きていません。
何より、「ふわふわ」も「もしゃもしゃ」もしてない!

 

ということで、さっそくリメイクです。

まずは葉を思いきって取り除きます。
ススキや細いツタをさらに足して、ふわふわともしゃもしゃをプラス。
最後にヘクソカズラの実を足して、今度こそ完成です。

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色味が全然違いますね。

 

ヘクソカズラのつやつやした実が、ススキの穂の効果でキラキラしているようにも見えるのは私だけでしょうか。

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鳥さん、居心地はどうですか。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

散歩途中に目についたヨモギ。
若葉の時期の柔らかい葉が美味しそうで、幼い頃はままごとの定番材料にしてました。

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夏の間に伸びた茎には、よく見るとプツプツとたくさんのつぼみがついていました。
葉裏と茎に白い産毛をつけたヨモギは、花穂もシルバーで少し大人っぽいかわいさがあります。

 

今まで素通りしていて、こんなかわいらしい姿には全然気がつきませんでした。
今回のリースの材料はコレに決定です。即決!

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まずは穂先を束ねてベースを作ります。
これだけでも素敵だけど、春の草むらのようですね。

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ここに、ジュズダマとクサギを合わせてみました。
この2種は、かなたけの里公園で草刈りされていたものをいただいてきました。

 

若いジュズダマは乾くと白い玉に。
クサギのガクのボルドーも相まって、よりシックな雰囲気になりました。

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カヤツリグサとノブドウを足すと、ぐっと秋らしさが出てきました。
ノブドウを少し高めに配置し、蔓を活かして動きを出しています。

 

飾っていると、ヨモギの優しい香りが漂ってくるんですよ。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

ツクツクボウシの鳴き声をよく耳にするようになりましたね。

二十四節気では処暑の候。暑さがひと段落して、朝晩に涼しい風が吹き始める時期です。
この夏は猛暑日続きかと思いきや、後半は大雨が続きました。そんな夏もあと少し。
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さて、近くの土手に毎年現れるヨウシュヤマゴボウ。
 
ショッキングピンクの茎にブドウのような黒い実、その実を右に左に自由に垂らす姿はとても個性的ですよね。実をよく見ると、ぷりぷりとしていて手に乗せると意外と重たい。小さな実に果汁をたっぷり含んでいることがわかります。 
 
今回は、この黒い実をドライにしてリースを作ることにしました。
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まず、どんな雰囲気にするか…。
 
いつも使う茶色いリース台では黒い実が引き立たず、重たい雰囲気になりそうです。そこで、チガヤの細葉を丸めてリース台にすることに。
 
次はどんな材を入れていくか、です。
 
この時期、散歩道で見かけるイネ科の草たちはマストだけど、それだけではボリュームが足りません。 黒い実の割合が大きくなって、いくらチガヤを土台にしてても重たくなりそうです。
 
そこで、先日の大雨の後に神社に行ってみるとクスノキの葉がたくさん落ちていたので、それを使わせてもらうことにしました。 ご神木だからでしょうか、私がこれまでに見たクスノキの中で一番大きな葉っぱです。
 
アクセントにはオオアレチノギクとカヤツリグサを選びました。
ドライにすると綿毛がかわいい小さなお花と、まるで線香花火のような姿がリースに軽さを出します。
カヤツリグサの苞葉もいい動きを出していますね。
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ヨウシュヤマゴボウの黒い実とカヤツリグサの線香花火で、夏の終わりの少し落ち着き感のあるリースが完成しました。
 
※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

夏になると道路脇で目に留まるアレチハナガサ。
数年前からこの地味な植物が気になっていました。

草むらでヨモギやイネ科の草に混じってまとまって生えていることも多く、その一帯だけがぼんやり薄紫色になっています。

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薄紫色の部分をよく見ると小さな花が。
かわいい!

アスファルトの隙間からでも生えてくるしたたかさを考えると、「アレチハナガサ」というネーミングにも納得です。


今回は、夏の草むらの定番エノコログサと、アレチハナガサを使ってリースを作ってみました。

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アレチハナガサをドライにすると、残念ながら小さな花は消失してしまいました。
だけど、花軸だけでもかわいいのでそのまま使うことに。

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他にアレチノギクやイネ科の草などの細長い材を入れて、エノコログサに動きを出してみてました。 

エノコログサの上に向かって伸びている毛が意外と剛毛で、隙間に材を足すときに実は少し苦戦したのですが・・・・・・。
バッタが飛び出してきそうな、夏の草むらリースです。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

麦畑が黄金色に染まる5月下旬から6月初旬の初夏のころを「麦秋」といいますが、観察会や生きもの調査でお世話になっている「かなたけの里公園」から、収穫直前の小麦を分けていただきました。

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こんがりといい色。よく実っていますね。
穂全体からしゅっしゅっと出ている芒が意外と固くて鋭いです。
おまけに熟しているからか、触りすぎると麦の粒がぽろっと取れてしまうので慎重に扱います。

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一緒に合わせる草花は、オオバコやイネ科の草たち。
根締めには、先月も登場したノアザミを。
初夏の風が抜ける麦畑のあぜ道をイメージして、敢えて草たちの高さを出して動きをつけてみました。

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楽しい気分で作っていたら、調子に乗って緑の草たちを使いすぎました・・・。

次は何で作ろうかな。
地べたを観察しながらの散歩は続きます。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

先日、知人に草花のことを話す機会がありました。
いつから草花が好きだったの?」と問われて記憶をたどっていくと、
懐かしいエピソードを思い出しました。

 

小学校の帰り道、ノアザミのピンクの花をそっとむしって白い「筆」にして、
友達とどっちが立派な「筆」ができたかを見せ合いっこしていました。

 

もう一つ、ホタルの時期になると、ヒメコバンソウと捕まえたホタルを
一緒にカゴに入れて眺めていました。
なぜか私の中で、「ホタル」と「ヒメコバンソウ」の組み合わせがしっくりしていたのです。

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そんなエピソードを持つ二つの草花と、道路脇や土手でよく見かけるチガヤを使って、
少しリッチな気分が味わえるふんわりリースができました。

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チガヤの中から、ノアザミとヒメコバンソウが見え隠れしています。

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針金ハンガーを丸めた土台に、花材をワイヤーで留めていきます。
ノアザミとヒメコバンソウがチガヤのフワフワに埋もれてしまわないように、
長さに気をつけて。

 

お家に使ってない針金ハンガーがあったら、ぜひ活用してみてくださいね。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。

はじめまして。新スタッフのまさみんこと井上雅美です。
自宅近くの四王寺山によく出没します。
ものづくりも好きなので、時々植物を使ってクラフトを作ったりしています。

 

4月の半ば、近所をぷらぷらと散歩してるとハハコグサが目に留まりました。
ゆらゆらと風に揺れる薄黄色の姿は、春らしい柔らかな雰囲気があります。

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ハハコグサの花は、小さな黄色の粒々が集まって咲いています。
ドライフラワーにしても大丈夫そうです。

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ということで、春の草花を使ってドライフラワーリースを作ってみることに。

 

ベースにはスギナを使うことにしました。
ドライにするとさらに細くなって、雑に扱うとすぐに折れてしまいます。
束ねているといい香りがしてきましたよ。

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ハハコグサリースができました。

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ふわふわの綿毛はオニタビラコ。ドライにすると茎はまるで極細糸です(笑)。

ウラジロチチコグサは花も葉もステキなシルバーになりました。
リースに動きや奥行き感を出すのにいいですね。

 

素朴な作品ですが、お部屋にちょっと飾ると気持ちが和みますね。

 

※草花を採取する際は私有地や保護地域でないか、ご確認ください。