息子が学校の授業で「目標達成シート」を書いてきたようです。
あれは強力な図ですね。大谷選手も使っていたということでも話題になりました。
ある達成したい目標に対して「その実現に必要なこと」を8個出す。その8個それぞれに対してさらに「その実現に必要なこと」を8個ずつ出す。これをマンダラ状に四方に展開しながら書いていくという図です。
「目標達成シート」の元になったのは、1979年に松村寧雄さんが開発した「マンダラチャート(一般社団法人マンダラチャート協会の登録商標)」、1987年に今泉浩晃さん考案した「マンダラート」、の二つあるようですが両者の関係はわかりません。
どんなものか?やり方は?に興味がある方はこのあたりをどうぞ。
「マンダラート」wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/マンダラート
「マンダラチャートとは?」Miro. https://miro.com/ja/brainstorming/what-is-a-mandala-chart/
「d's JOURNAL/目標達成シート(マンダラチャート)とは」パーソルキャリア. https://www.dodadsj.com/content/230831_goal-achievement-sheet/
(全て2024.09.27.閲覧)
「目標達成シート」が強力なフレームワークである理由を挙げてみると…。
1)8個、出すこと。
何かのお題に対して2、3個のアイデアを出すのはわりと簡単。けれど、8個出そうと思うと、ちょっと考え込んだり、あれこれ発想を広げたりする必要があります。その負荷の具合が絶妙な数じゃないかなと思います。
2)2段階で具体化すること。
目標に対して「その実現に必要なこと」を8個出す作業を2回繰り返します。最初の目標が多少抽象的であっても、2段階具体化することで、すぐに取りかかれそうなタスクにまでかみ砕くことができます。抽象的な目標を行動につなげる点が強みです。
3)「マンダラ」なこと。
2段階で8個ずつ出す作業は箇条書きで書くことも可能です。文字情報としては全く同じものでも、マンダラ型に書かれたものと箇条書きで書かれたものでは、印象がかなり違います(下イラスト)。マンダラ型では全体を把握しやすかったり、新たな気づきが生まれやすい利点があると感じます。
やー、よい図ですね。発表されて何十年も経っていますが、根強く活用されているのはその効果を実感する方が多いからだと思います。
そして、「ちょっと頑張って多めにアイデアを出してみること」「2段階、3段階とかみ砕いて具体化すること」「マンダラ状に記録して発想を広げること」などは、日頃から応用が効く考え方だと思います。