2/14 第4回「ふくおか環境連絡会議」
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
野外活動やイベントでは、そこでどのようなリスクが考えられるのかを
洗い出し、その対策・対応を準備しておくことが大事です。
考えられる危険を事前に評価して備えることを「リスクアセスメント(=危険の評価)」と呼びます。
志賀が理事を務めるNPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク
(https://www.facebook.com/jcvn.net/)の研修でも重視しており、
時間を多めに割いています。
ごく簡単に説明すると、リスクアセスメントは以下のように進めます。
1)計画している活動やイベントで考えられる「リスク」を全て書き出す。
2)個々の「リスク」について「程度」「頻度」の両面から三段階評価する。
3)個々の「リスク」で、起こさない「対策」と起きた時の「対応」を考える。
4)「対策」と「対応」に基づいた行動(計画の変更、道具の準備など)を行う。
リスクアセスメントを行うと安全意識が高まり、目配り・気配りのポイントが
共有されるため、スタッフトレーニングとしても非常に効果的です。
似た取組みに「KY(危険予知)活動」があります。
進め方自体はよく似ていますが、以下のような違いがあります。
<リスクアセスメント>
○主催者や責任者、企画担当者が、
○活動・イベントの数週間〜数ヶ月前(企画・計画時)に、
○安全な企画・プログラム・体制づくりを行うために実施する。
<KY活動>
○当日のスタッフ全員が、
○活動・イベント実施の直前(当日の朝など)に、
○安全管理に関する情報共有や意識向上を行うために実施する。
自然学校やNPOでは組織が小規模なため、責任者や企画担当者と
当日のスタッフが同じで、あまり違いが無いということもあるでしょう。
大事なポイントは、
1)企画・計画段階で無理のない計画づくりや、事前にできる準備・
体制づくりを行うこと(リスクアセスメント)
2)当日に、その日関わるスタッフ全員で安全に関する情報や
思いを共有して活動にのぞむこと(KY活動)
というところにあると思います。
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
イベント実施の可否判断や雨具・装備の準備,参加者やボランティアさんの
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
グリーンシティ福岡が運営したイベントの回数は平成26年度で93回、
平成27年度で63回。この内、約6割が野外での保全作業や観察会、ウォーク。
約4割が室内のワークショップや研修です。この中で、事故や怪我の対応のために
救急セットを開けたのは年に3〜5回。「ちょっと絆創膏ちょうだい」も含めてです。
事故が起きた場合、イベント後のふりかえりで発生の経緯や対応内容の記録、
補充する救急用品の確認を行います。実際に自分たちの現場で起きた事故・
怪我の対応事例を記録しておくのは大事なことですね。
参考として、こんな雰囲気です,という意味で4例挙げておきます。
1)近郊の低山での登山イベント。
このコラムの第2回では「事故事例収集」を扱いました。
今回は収集した事故事例を使って短時間でできる研修のやり方。
事故事例の記事とA4紙を用意します。以下,進め方です。
0)題材にする事故事例の記事を選んでおく。
1)出席者それぞれで事故事例の記事を読込む。
2)全部で三つの質問に個人で考えA4紙に記入します。
2-1 事実:あなたが着目した事実は?
記事から確実に言える事実を抜き出します。
2-2 考え:それをどう思うor考えますか?
その事実が起きた背景や理由を推測したり,
事実に対する評価や考えを記入します。
2-3 対策:あなたは何ができますか?
その事故を起こさないためにできることを
その理由とともに挙げていきます。
3)書き出したA4紙をもとに出席者同士でディスカッションする。
4)対策の中で,自団体に取り入れ仕組み化できるものを選ぶ。
不幸にして起きてしまった事故ですが,そこから学び同じようなケガ人や被害者を出さないようにしていくことが大切と思います。
第5回で扱った「ヒヤリハッと研究」と対になるような研修です。
ヒヤリハッと研究は,自団体で起きた事故やヒヤリとした事象を題材に今後の安全管理に活かすもの。
事故事例研究は,他所で起きた事故を自団体で起きたとしたら?と想像し,今後の安全管理に活かすもの。
安全管理の土台である「意識」を育てていくためにも効果的な研修です。
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
前回に引き続き、ウォーキングやトレッキング等での話題です。
長い距離を歩いたり低山の登山をする時、
集合時間に早く集まってくれた参加者から順にベンチに座ってor立ち話で
出発前の「問診」をしています。8項目ほどで、時間にして2〜3分間程。
項目はイベント内容や季節、フィールドによって変わります。例えば…
「登山経験は?」○:月に数度〜 / △:年に数度 / ×:ほとんど無し
「睡眠は十分?」○:普段通り / △:少なめ / ×:ほとんど無し
「適した靴か?」○:登山靴など / △:日常の靴 / ×:不適な靴
「飲み水は?」 ○:1L以上 / △:500ml以上 / ×:500ml未満
「常備薬があるか?飲んだか?」や「既往症」などについて尋ねることも
あります。これらは個人情報やプライベートな内容でもありますので、
伺った内容について「当日のスタッフ以外には共有しないこと」「終了後、記録を破棄すること」
をお伝えします。
安全上、ガイドするのは20人以下のことが多いので、問診をすることによる
混雑はそれほどでもありません。しかし、スムーズに開始できるように
受付担当とは別に問診の担当者を設けておいた方がいいですね。
問診結果については、手早くスタッフのみで共有して出発します。
朝のあいさつや世間話を交えながら問診することは、
ガイドと参加者の信頼関係づくりやアイスブレイクにもなっていると感じます。
参加者側にも「今から出発するんだ」と気持ちを引き締める効果があると期待しています。
覚悟を持ちたいのは、
参加をおすすめできない(不適切な装備、重度の二日酔い、体調不良など)と判明した場合、
参加をお断りする勇気が必要になるということ。
スタッフ数に余裕があれば特別対応をすることもあるかもしれませんが、
全体の安全に関わる場合はお断りしなければならないでしょう。
宿泊を伴うキャンプであったり、よりリスクの高い活動(本格的な登山や海・川での体験)
であれば、事前の郵送・メール等でのやり取りで危険の告知や
個別の承諾をとるべきと思います。
問診は、より気軽で比較的リスクの小さい活動でのやり方と考えています。
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
心配しているのは「心筋梗塞」です。
が,一方で「初っぱなから(10分程度でも)急な坂道や神社の石段を登る」 というようなコース設定は,明らかに運営側のプログラムによるリスク要因です。
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
戦略的お茶コーナー…
今回は「救急セット」
活動やイベントの後のふりかえり。
いつも「KPT」の手法で
「良かった点(K)」
「悪かった点(P)」
「次回に向けた改善点(T)」
を記録するようにしています。
特に野外の活動では,「悪かった点」の一部として「ヒヤリハッと(以下,HH)」を
第3回「リスクマネジメント・チェックリスト」
野外で活動する団体は「安全マニュアル」の整備が必須。
しかし、分厚いマニュアルを毎日見るというのも大変なので、
ポイントを抜き出して「リスクマネジメント・チェックリスト」を作っておくとよいです。
グリーンシティ福岡は「計画」「事前準備」「実施」「事故発生時」「日常」の5段階に分けて
59項目のチェックリストを作っています。
箇条書きでA4判2ページくらいの分量です。例えばこんな項目。
・天候変化に対応できる代替プログラムは検討したか?(計画)
・参加者の年齢層や経験度合いを把握できているか?(事前準備)
・参加者の服装や保護具等に不備はないか?(実施)
・落ち着いて自らの安全を確保したか?(事故発生時)
・類似する活動の事故情報を収集しているか?(日常)
一つ一つのチェック項目は当たり前のことばかりですが、
漏れ・抜けが起きないようにしようと心掛けています。
作成することと同じくらい大事なのが「必要なタイミングで目に留まる場所に置いておくこと」。
「計画」や「事前準備」に関する項目は、スタッフミーティングをするテーブルの近くに
ラミネートしてぶら下げておいたり、「実施」や「事故発生時」に関する項目は、
手持ちの進行表の書式(原本)にあらかじめ記載しておいたり…。
(イヤでも,笑)目に入るようにしておきましょう。
毎月1回(15日頃)に発行する、グリーンシティ福岡のメールマガジン。
その中の「安全管理コラム」を月遅れでアップしています。
メールマガジン配信ご希望の方はお問合せフォームよりお知らせください。
グリーンシティ福岡は結構、日々の安全管理を意識しています。
朝礼・終礼で使う「二週間工程表」の書式には日々のチェック項目があり